市民科学・リビングサイエンス|市民科学研究室


これまでの市民科学講座詳細

2004年
「実践料理講座:お味噌作り講習会」+クリスマスパーティ(12月11日)
<第1部> お味噌作り講習会
経験豊かなお味噌作りの名手を招きます。
<第2部> クリスマスパーティ

おいしい手作り料理(和風鍋、中華風鍋、味噌を使った料理、イタリア料理など)やお酒(特別製の甘酒もあり)をたくさん用意しています。歌やクイズを交え、今年1年を振り返りながら皆で歓談します。 「どよう券」(取得該当者には今号に同封)を使った「どよう市」もあります。皆に「“どよう券”で買ってもらいたい」商品がありましたらが、何でも持ってきてください。手作りの品やリサイクルに回せそうな品など、例年すぐに売れてしまいます。 皆さんのご来場を心よりお持ちしています。


第166回 BSE 問題をとらえなおす(11月27日)

講師:神里 達博(社会技術研究システム研究員/科学論・食品リスク)

アメリカの牛肉の輸入再開に向けて動き出した日本。その安全性を疑問視する消費者は少なくない。一方輸入再開を強く望む声も外食産業をはじめ各界に聞かれる。 BSE の病原体であるプリオンの感染の実態についても未解明な部分が非常に多く、「科学的根拠に基づく政策判断とは何か」ということ自体が問われているとも言える。 BSE 問題を科学技術社会論の立場から検討を加えてきた神里氏の話を交え、参加者との議論をとおして、「食の安全」を守るための方策を根本から考える機会としたい。



特別講演 「急増するアトピー性皮膚炎:IT時代のストレスとハリー・ポッター」(10月31日)

講師:宇治武田病院アレルギー科部長 木俣肇

アトピー性皮膚炎は、世界的に急増している病気です。最近ステロイド治療の慢性使用での、副作用としての皮膚の感染症、皮膚萎縮、等が顕在化しています。私は、ステロイドフリーの治療10年以上してきて、その治療を希望する患者さんが、他府県からも多数訪れます。
アトピー性皮膚炎は、(1)アレルギー、(2)細菌、(3)ストレスの3つの因子が、複雑にからみあっている病気です。が、当院ではこの3つを同時に改善する治療にて、90%以上の改善率です。しかし、最近IT時代特有の、コンピューターとか携帯電話という、ストレスも出現してきて、改善、治癒の為には、それらを理解して、克服する必要があります。それらを説明し、また実際にステロイドフリーの治療で、治癒した小児、成人(25年―28年ステロイド使用例もあります)、高齢者までの患者さん方をご紹介します。そして、ストレス克服を、ハリー・ポッターとからめて楽しく講演します。

宇治武田病院アレルギー科部長 木俣肇 講師プロフィール

1953年生まれで、1977年京都大学医学部卒業。1985年から1988年まで、米国のロスアンゼルスのUCLAに留学し、アレルギーの研究に従事する。その後、ステロイドホルモンが、アレルギーの発症に関わるIgEという蛋白の産生を増加させることを、免疫学の国際雑誌に発表した。また、アトピー性皮膚炎に関する色々な研究を、海外の雑誌に発表しているアレルギーの臨床研究者でもある。現在では宇治武田院にて、0歳の赤ちゃんから80歳以上の高齢者のアトピー性皮膚炎を、ステロイドホルモンを使わずに治療している。 多くのアトピー性皮膚炎の治療を通じて、最近、アトピー性皮膚炎小児で、肥満がなくても肝臓に脂肪がたまる、脂肪肝が多いことを見出し、発表した。また、アトピー性皮膚炎での毛髪分析にて、ミネラル異常を世界で初めて報告する等、現代における食による栄養異常を指摘し続けている。一方、喜劇にビデオを観て、笑うとアレルギー反応が減弱する、ということもアメリカ医師会雑誌に報告し、アメリカと日本のマスコミで注目をあびた。その後、コンピューターや携帯電話によるストレスが、アトピー性皮膚炎の方では、アレルギー反応を増強させていることも、海外の医学雑誌に発表した。アトピー性皮膚炎は適切な治療と、規則正しい生活(快眠、快食、快便)と感情の豊かさ(愛情と笑い)によるストレス発散で、治癒しうると確信し、実行しているアトピー性皮膚炎の治療の専門家である。


第165回 「科学館でなにが学べるのか 〜 科学館コンテンツ 調査報告 〜」(10月17日)

講師:市民科学研究室「科学館プロジェクト」メンバー

ひとことで科学といっても宇宙、生物、機械などその分野はいろいろ。 科学館に行くと科学のどんな分野について学ぶことができるのでしょうか。科学館プロジェクトでは全国の科学館にアンケート調査をし、科学館でどんな分野がテーマに選ばれているのか、扱いの多い分野、少ない分野は何かなどについて明らかにしました。 科学館にはない「科学」の学びもいっぱいあります。私たちの生活に必要な科学の学びとは? それらと科学館で学ぶことのできる科学との関係はどうなっているのか? みなさんといっしょに考えてみます。

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第164回 「マクロヒストリーからみた日本」(9月25日)

講師:Lawrence Taub(米国生まれの未来学者、The Spiritual Imperative: Sex, Age and the Last Caste の著者)

『The Spiritual Imperative―Sex, Age, and the Last Caste』(Clear Glass Press 2002、imperativeは「要請、必要不可欠なもの」の意) の著者 Lawrence Taub (通称Larry)は1936年米国ニュージャージー生まれでユダヤ人の家系を引く。ニューヨーク大学、ついでソルボンヌ大学で歴史学、政治学、フランス語を学ぶ。 10ヶ国語を操る彼はここ20年ほどは日本を本拠にし、主にフリーランスの語学教師・翻訳家として、米国、フランス、デンマーク、イスラエル、インド、ネパール、ドイツ、オーストラリアを行き来している。その広範な海外での経験やフェミニズム運動へのかかわりをとおして醸成された、未来予測につながる巨視的な世界史の見方(マクロヒストリー)を開陳したのが先の著書である。 この講座の前半では、それぞれ異なる文化圏を背景にした3つの歴史の型(性モデル、年齢モデル、カーストモデル)というオリジナルな概念を紹介し、それを用いて人類史の発展段階をどう記述でき、未来への展望につなげることができるかを語る。後半では、日本に焦点をあて、政治、経済、そして精神性(文化)の面で日本人がどんな課題に直面し、いかなる解決の方向がありえるのかを、マクロヒストリーの観点から探る。 21世紀の初めにふさわしい広大な歴史の展望を、参加者とともに語り合う一日としたい。

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第163回 ナノテクノロジーのリスクとは何か?(7月31日)

講師:ナノテクリスクプロジェクト メンバー

現在,日米欧を中心にナノテクノロジーの研究開発がものすごい勢いで進められている。しかし海外では,すでに現実的なカーボンナノチューブの毒性からSFめいたナノマシンの爆発的増殖まで,この技術がもたらしうるリスクが様々に問題化されている。この講座では,ナノテクノロジーの基礎科学とナノテクノロジーの推進体制についての基本的理解を踏まえた上で,ナノテクノロジーのリスクに関して検討する。

第162回 連続講座 限りなき進歩の流れの中で(科学技術分野に関連して)(6月5日、12日、19日)

(財)真生会館カトリック教会学習センターの連続講座で、 市民科学研究室が担当した3回分です。
1回目:便利さ故に爆発的に普及した携帯電話には、電磁波被爆や、基地局設置をめぐる 紛争など、さまざまな問題がある。ワークショップを通して、適切な対応を探る。
2回目:宇宙開発やナノテクノロジーを題材にして、現代科学技術の特質の一面を浮き彫りにする。技術決定論からの解放を目指す。
3回目:市民が主体となった科学技術社会問題への取り組みの必要性と、その方法を生命操作技術や原子力、水や食の問題などの事例を通して明らかにする。

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ぷち講座 「江戸前の海と漁師町」スライドショー&トーク(6月5日)

講師:トーク 眞鍋じゅんこ(フリーライター)、スライドショー 鴇田康則

「江戸前魚介」といえば美味しそうだが、江戸前とはつまり東京湾だと知ると「東京湾の魚って食べられるの?」。この答えを知りたくて、私と夫は東京、千葉、神奈川の漁師町を巡り「うまい江戸前漁師町」という本を書いた。今回は数年間撮り溜めた写真をスライド上映。実際に漁船に乗って漁師の仕事ぶりを見るツアーも募集中です。

第161回 医療現場でのアートの試み―大阪市立大学医学部附属病院小児科病棟プロジェクト2003 「アートもクスリ」の実践から(5月22日)

講師:ゴウヤスノリ(ワークショップ・プランナー)、飯田紀子(いいだのりこ、美術家)、山口悦子(やまぐちえつこ、小児科医)

一般に病院という場や入院患児の日常は、単なる治療の場であるとか異空間・非日常的な空間としてネガティブに捉えられがちです。しかし、近年、彼らにとってそこはむしろ“一つの地域(まち)”であり“生活の場”であると考えられるようになってきました。 本プロジェクトでは、長期入院難治性疾患患児たちの日常に、アートプログラムを導入し、アート的な視点によって医療現場に対するネガティブな先入観を取り除き、入院環境(生活の場)における楽しみや喜びを捉え直すことを試みました。また、多くの人との「協働」によるプログラムの実施を通じ、患児らのクオリティー・オブ・ライフ(生活の質)を高め、健全な心身の育成を援助することを目指しました。さらに、市民に向け、アートプログラムの成果を展示公開し、病院と市民との結びつきを築き、病気や障害を持つ子ども達が社会に受け入れられていく過程を支援していこうと考えました。 本講座では、プロジェクトの企画者による具体的な内容・様子、そして医療の現場にアートの導入を考案し実践してきた医師の生の声をお伝えしたいと思います。合い言葉は、「入院してもうかった!!」。

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ぷち講座 イギリスにおけるダウン症を対象とした出生前スクリーニングの普及とその問題点(5月16日)

講師:渡部麻衣子

イギリスでは2001年からダウン症スクリーニングが国家政策として推進されています。 この技術が普及してきた過程を、ヘルステクノロジーアセスメントに注目して追い、そこでの問題点を指摘します。



ぷち講座 イギリスの科学コミュニケーション:科学館と市民参加(5月16日)

講師:岡橋毅

科学館は科学コミュニケーションの一つの柱とされています。今回は、イギリスの科学館において実践されはじめている「市民参加型」イベントの状況とその背 景についてお話しします。

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アースディ「食」フォーラム 関係性の食学へ 食べ物と身体と料理を科学する(4月18日)

共催:「いるふぁ」(ILFA=International Life and Food Association、未来食アトリエ風)

食は暮らしと環境の改善の基本となるものであり、食べ物と身体と料理の関係を(従来の栄養学に偏らず総合的に)科学の視点を持ち込んで解き明かしていくことで、 誰にでも可能な具体的な生活と社会の変革の契機とすることができます。このフォーラムでは、市民科学研究室のワークショップグループが新作したプログラムによって食問題に対する関心と意識を高め、午後の専門家フォーラムで多角的な専門的知見をもとに総合的な“関係性の食学”をどう構築できるかを考え(講師は6名)、そして夜の交流会では「つぶつぶ食」の料理ライブを体験するという立体的な構成になっています。

第160回 世界を動かす原理主義(3月13日)

講師:小林一朗(環境・サイエンスライター)

9.11事件以降、キリスト教およびイスラーム原理主義が注目されている。原理主義とは特別な人たちの信仰でも取り分け異常な行動でもなく、私たちの周囲に数多く見られる思想・行動様式である。例えば90年代勢いを増している「市場原理主義」は世界を統一された市場「狩り場」にしつつあり、日本の経営者には自らや法人を神格化している例も散見される。 なぜ、世界を原理主義が席巻するのか?宗教、経済、イデオロギー、科学技術などの分野を取り上げ、共通する「原理主義的性質」について報告する。

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第159回 ホスピスから学ぶ生き方のヒント−看取りの医療から見えてくる苦しみの意味(2月14日)

講師:小澤竹俊(おざわたけとし)(横浜甦生病院ホスピス病棟長)

健康なときには人の価値は、役に立つという「使用価値」で判断されます。しかし、病気やケガなどで仕事が続けられなくなると、「使用価値」を失ってしまいます。自分が役に立たないと思ったとき、存在を失う苦しみを感じ、もう生きていく意味がないと思うかもしれません。では、たとえ役に立たないと思っても、その人が存在し続けるためには、どのような条件が必要なのでしょうか?それは、役に立つという「使用価値」、等価のものと交換できるという「交換価値」とは違う価値基準が求められます。たとえ何もできない私であったとしても、私は存在しても良いと思える「存在価値」が、どのように構成されるのかについて、ホスピスの医療に従事する立場で概説を試みたいと思います。

ホスピス病棟は、ただ単に痛みを和らげ、人生の最期を静かに看取る場所ではありません。その人の苦しみの意味を問うていく場所でもあります。その苦しみから見えてくるものを知ると、人はたとえいのちが限られたとしても、今までとは違った生き方を展開していきます。今の社会で苦しみのない人はいません。年間に自殺する人が3万人を越える時代になりました。「なぜ私だけがこんなに苦しむのであろう」と嘆く人も少なくありません。そのような理不尽な世の中であったとしても生きていくヒントを提示してみたいと思います。

第158回 2003年TV科学技術ドキュメンタリー番組コンテスト(1月17日)

2003年に放送された科学技術と社会に関わるTVドキュメンタリー番組をふり返り、 その中から特に優れたもの4本を選びます。

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