市民科学・リビングサイエンス|市民科学研究室

月刊「市民科学」

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2008年5月発行の「市民科学」の第16号

書評『科学力のために出来ること 科学教育の危機を救ったレオン・レーダーマン』

瀬川嘉之(市民科学研究室 低線量被曝研究会)

 本書は2002 年に米国で出版されたSCIENCE LITERACY FOR THE TWENTY-FIRST CENTURY の邦訳で、副題にあるLeon Max Lederman は1922 年生まれのノーベル賞受賞者で、科学教育振興に大きな功績のある人物である。米国科学アカデミー会長、全米科学教育研究連合元会長、宇宙飛行士、元米国科学財団長官、全米科学教育スタンダード開発者、元全米科学振興協会会長、ノーベル賞受賞者、「科学リテラシー事典」著者、大学学長、大統領科学技術諮問委員など錚々たる23 名の専門家がLederman の80 歳を祝って寄せたエッセイを集めたトリビュート・アンソロジーが本書であり、巻末には6 ページにまとまった彼の略伝もある。ただし、エッセイの中には、とくにLederman やその業績には触れず、科学リテラシーに関わる自らの論考を述べただけのものも含まれている。 これだけ多数の論客が文を寄せているので、テーマは多岐にわたるし、必ずしも整合しない意見も垣間見える。したがって、Lederman の業績に関して本書に書かれていないことも含めて若干解説をし、あとは評者の印象に残った記述をいくつかの視点で抜き出してコメントすることにした。(…続く)

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