市民科学・リビングサイエンス|市民科学研究室

月刊「市民科学」

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2007年11月発行の「市民科学」の第11号

ナノテク未来地図の作成作業から(後編)

吉澤剛

 ナノテクノロジーという言葉を耳にするようになって久しいが、やっぱりよく分からないものだというのが正直な感想ではないだろうか。化粧品や携帯音楽プレーヤーにその名前が使われていて、非常に小さいサイズの粒子のことを意味していたり、微細加工技術のことを意味しているらしい、という理解で満足してしまうかもしれない。そもそも専門家自身も「ナノテク」というものをきちんと定義したり、幅広く理解できているわけではなく、ナノテクとナノテクでない従来技術との境界は限りなく曖昧である。その一方で、ナノ テクには社会を変革するような未知の可能性あるいは脅威を秘めており、一般市民もその発展を注意深く見守る必要がある。

 見守るばかりでなく、ナノテクについてある程度の意識と理解を持ち、今後ナノテクはどのようにあるべきかについて考え、議論することも重要になってくる。前回(「市民科学」第8・9合併号)はナノテク専門家の横顔を紹介することで、ナノテクに携わる人はどのような人がいてどのような意識を持っているのかを見た。今回の後編では、そのような専門家を分類し、専門家それぞれの異なる意見を反映するようにナノテクの未来をどう描いていくか、そこに一般市民がどのように関わっていけるか、を探る。(続く…)

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