市民科学・リビングサイエンス|市民科学研究室

月刊「市民科学」

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2007年11月発行の「市民科学」の第11号

【書評】Nanotechnologies and Upstream Public Engagement

江間有沙

 本文のタイトルを横文字にしたのには、理由がある。まずなぜNanotechnologiesと複数形なのか。10億分の1メートルをナノメートルといい、ナノテクノロジーとは、基本的には粒子の一辺、直径や厚さが1〜100nmくらいのものを扱う技術のことを指すと一般には解釈されている。今やナノテクノロジーは生物、物理など特定の分野だけに限らず、ありとあらゆる分野で次世代技術として注目を集めている。それゆえに、単に一つの技術Nanotechnologyではなく、もはや様々な分野で研究が行われているNanotechnologiesと言い表さないとならないのが現状である。

 さて、では果たしてどれほどまでにNanotechnologiesが現代産業にとって重要視されているのだろうか。一つの指標としてNanotechnologiesに対するR&D投資の推移がある。図1は各政府によるNanotechnologies R&D投資額であり、2000年以降急増していることがわかる(NEDO海外レポート)。当然ナノテク関係の市場も大きくなると推測され、2005年ごろからはNano-technologiesの国際標準化についての委員会が設立され、Nanotechnologiesの 1.用語と命名法、2.計測とキャラクタリゼーション、3.健康・安全性・環境への影響規格といった面からの議論が世界各国を巻き込む形で推進されている。(続く…)

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