月刊「市民科学」
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2007年10月発行の「市民科学」の第10号
【書評】『あなたのTシャツはどこから来たのか? −誰も書かなかったグローバリゼーションの真実』 (ピエトラ・リボリ著 東洋経済新報社2007年)
評者:永添泰子
著者は米国ジョージタウン大学ビジネススクールで学部生、大学院生、企業エクゼクティブ相手に、国際経済を教える現役大学教授である。専門は中国を含む国際ビジネスにおけるビジネス倫理や社会公平性である。一読して、こんな先生に習いたいものだなあと尊敬してしまった。
この本が出版されたのは2005年だが、彼女を旅に駆り立てたのは、1999年2月に、彼女の勤務するジョージタウン大学で彼女が偶然聞いた、ある女子学生がマイクに向かって群衆に語った次の言葉だった。
「あなたのTシャツは誰が作ったものですか。食べ物も飲み物も与えられずにミシンにつながれたベトナムの子供でしょうか。時給18セントしかもらえず、1日に二度しかトイレに行かせてもらえないインドの若い女性でしょうか。…彼女は12人部屋で生活しているのです。食事はお粥。残業手当も受け取れず週90時間働かせられます。…彼女は貧乏なだけでなく不潔で病気が蔓延する環境で暮らしているのです、すべてはナイキの利益のために」
これを聞いたとき、リボリさんはこの話について何も知らず、「どうしてあの女子学生は知っていたのだろうか」と不思議に思った。
そして彼女は、自分がフロリダのドラッグストアで買った、ある1枚5ドル99セントのTシャツの身元を追い、数年に及び、3大陸にまたがる数千マイルの旅に出かけるのである。■(続く…)
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2007年10月発行の「市民科学」第10号 