市民科学・リビングサイエンス|市民科学研究室

月刊「市民科学」

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2007年9月発行の「市民科学」の第8・9合併号

【書評】 レイ・カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生 ―コンピュータが人類の知性を超えるとき』

和田雄志(財団法人 未来工学研究所 主席研究員)

 著者の主張は「特異点」(singularity)という言葉に要約されている。宇宙のビッグバンから始まる生物およびテクノロジーの進化の歴史において、今から数十年後、21世紀の中葉において「特異点」が始まる。すなわち、「人間の脳に蓄積された大量の知識と、人間が作り出したテクノロジーがもついっそう優れた能力と、その進化速度、知識を共有する力とが融合して、そこに到達する」。すなわち「人間のテクノロジーと人間の知性が融合する」というビジョンである。これを可能にする技術が、彼がGNRと呼ぶ「遺伝学(G)」「ナノテクノロジー(N)」「ロボット工学(R)」の3つの技術革命である。(続く……)

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