月刊「市民科学」
それぞれの号に掲載されている記事・論文の全文は、 2007年5月発行の「市民科学」の第4・5合併号 翻訳 「極端においこまれる:気候変動の健康への影響」
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第3作業部会が5月4日に終了した。気温上昇を影響の少ない範囲にとどめるには、遅くとも2020年までに世界の温室効果ガスの排出量を減少に転じさせることが必要と、早急な対策が求めている。それに先立つ第2部会の報告書では、たとえば「地球の平均気温が3.6度上昇するだけでも20億人の人々が2050年までに水不足に苦しむようになり、地球上の生物種のうち20~30%は絶滅に追いやられる」といった深刻な影響を指摘している。日本は、国内の稲作の高温障害をはじめ農業生産が打撃を受けるだけでなく、肉や魚や穀物、飼料などの輸入が滞り、食糧事情が悪化するかもしれない。真夏日の長期化で熱中症が激増しないかとの懸念もある。じつに広範で思いもよらない所にもその影響が及びそうなのが温暖化の特徴であろう。『環境健康展望』115巻4号(2007年4月)のエッセイを訳出し、迫り来る危機への想像力を鍛える一助とした。
原著論文 |
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