市民科学・リビングサイエンス|市民科学研究室

月刊「市民科学」

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2007年5月発行の「市民科学」の第4・5合併号

ケータイ「統一ルール」に関するやりとりから社会を考える

川合 徹

 

「お客様にお願い致します。優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい。それ以外の場所では、マナーモードに設定の上、通話はお控えください」。電車に乗るたびに毎度毎度聞かされるのがこのアナウンスだが、これが関東の鉄道会社によって「統一ルール」として採用されたのはおよそ3年半ほど前。それが施行されてから1年ほど経った時点で、市民科学研究室では、主に携帯電話から放射される電磁波が心臓ペースメーカなどの誤作動をもたらしかねないことを懸念して、鉄道会社各社に質問状を出したことがある。しかしその結果は1社を除き、なしのつぶて(「アンケートには答えないことにしている」と電話で答えた会社もあった)。私たちの力不足もあって、その後の対応は行えないままになってしまったが、このルールがいろいろな点で問題をかかえていることには変わりない。筆者の川合徹さんは、一人で鉄道会社やバス会社とやりとりし、またルールを守らない人たちにも通勤時に車内で一言声をかけ続けてきた(その総数は1500人にも及ぶとのこと)。そこから見えてくる鉄道会社や携帯利用者の姿は、決してケータイ問題にとどまらないものを感じさせると言えるのではないだろうか。

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